トルストイは貴族なのに、最も貧しい人たちと同じ生活をしようとした。あるアメリカ人は「立派なことだが、それで貧乏は理解できない。金品の不足ではなく、今後の生活への恐怖が貧乏なのだから」と言った。
今日のことなんだけど、会社のIDカード(首にストラップでかけるやつ)がいつも置いてある場所になかった。
結果的には応接間で見つかったんだが、次男(小2)のしわざだった。
「勝手に触ったらだめだろ!」などと結構きつく怒って問い詰めたところポツポツ理由を話し出した。
「お父さんの会社イスあるやろ?」
「椅子?・・・あるな」
「お父さん座って仕事してるやろ?」
「座ってるな」
「それ首にかけて、イスに座ってお父さんの気分をあじわってたん」って言われた。
理由とか聞く前に声を荒げてしまった自分が最低のクズになった気分だった。
こんなクソ親父にあこがれてくれているのかと思うと涙が出てきた。
女の子に興味がないわけではなかった。
ただ、オクテだった。
それと、モテなかった。しゃべらない男はモテない。
だから、高校は男ばかりのとこに行った。そうすれば、ひとつ言い訳が出来る。
「まわりに女の子がいないから」
就職した後は、こんな風に言い訳した。
「本当に好きでない人とは付き合えない」
二十歳過ぎても童貞だった。言い訳は
「本当に好きでない人とはセックスできない」
声には出さず、心の中で自分に言い訳した。
家庭の事情を理由にして、
「結婚なんてロクでもないこと」
貧乏性なので趣味はないけど、
「一人でいるほうが好きなことできるし」
子供時代、貧乏だったので、金を使わない癖がついていた。
金貯まりすぎたので、家を建てた。
苦労した母のため。
結婚する気はなかった。
ここまで来たら、一生独身だな、と思った。
そうしたら、好きな人が出来た。
自分が幸せにしてあげたい、と思った。
デートに誘って、告白した。
意外にもOKだった。
その場で、一年経って付き合ってたら、結婚しよう、と言った(今考えると、これはどうかと思うが)。
いつの間にか、赤ちゃんまでいる。
魔法は結局なんだろう?たぶんこれだ
「今更、フラれて傷つくような年じゃないし」
37年経っても、使える魔法はこんなもんだ。